「愛犬の脱毛が過剰な気がする」
「愛猫が舐めたあとが脱毛してしまったけど大丈夫?」
こんなお悩みを抱えている飼い主様はいらっしゃいませんか?
夏の蒸し暑い季節が過ぎ、わんちゃんや猫ちゃんの皮膚トラブルも減ったように感じる時期ですが、
今回は、意外にお悩みの多い「犬猫の脱毛」について簡単にお話します。
犬猫に起こりやすい脱毛の原因としては
まず、「感染」が挙げられます。
具体例は
・細菌感染(膿皮症)
・マラセチア性皮膚炎
・皮膚糸状菌症
・ダニ症 などです。
これらは痒みを伴うものが多く、それを舐めることによって脱毛を生じます。
感染の種類によっては、カサブタが出たり、酷いと皮膚がジュクジュクしたり強い臭いを発することもあります。
他にも、痒みを伴う脱毛としては「アトピーやアレルギーなどの免疫疾患」もあります。
犬では顔周りや皮膚、猫では顔周りやお腹に生じることが多いです。
また、脱毛というと皮膚の病気を想像しますが、「ホルモン異常」によっても脱毛を引き起こします。
具体例は
・甲状腺機能亢進症
・甲状腺機能低下症
・クッシング症候群
・性ホルモン疾患 などです。
これらのホルモン疾患は、二次感染を起こさない限り痒みを伴うものは少なく、舐めるなどの行動がなくても脱毛を生じます。
その他、「遺伝性疾患」「心因性(ストレスなど)」「換毛期」など様々な原因がありますが
「これって正常(生理的)なの?」
と疑問に思った際はご遠慮なく当院にお尋ねください。