ここ最近は一気に涼しくなり、今まで熱中症対策で控えていたお散歩やレジャーなどで外出する機会が増えてくるかと思います。
そこで注意しておきたいのがマダニによる被害です。
マダニは暖かい時期だけ予防すれば良いと思われがちですが、季節を問わず一年中活動しています。
春から夏にかけては成ダニ、秋から冬にかけては卵から孵化した幼ダニや若ダニの活動が活性化します。 また、マダニは山林や河原の草むらだけでなく、街中の植え込みや公園の茂みにも生息しているため油断はできません。
マダニに咬まれると皮膚炎や貧血、バベシア症などの病害だけでなく、人獣共通感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症)、ライム病、日本紅斑熱などを媒介される危険性があります。
マダニは動物の被毛が少ない眼や鼻・耳の内側・脇の下や鼠径部・趾間・肛門周囲などに寄生することが多いです。そのため動物と外出した後は上記部位を重点的にチェックしてあげましょう。また、マダニを見つけたからと言って無理に引き抜こうとするとマダニ体内の病原体が注入されて感染症を引き起こす原因となったり、体の一部が皮膚に残って化膿や皮膚炎を引き起こす恐れがあるので無理に除去せず、動物病院での診察をお勧め致します。
マダニの被害を防ぐためには生息環境に極力立ち入らないように心掛けるだけでなく、定期的に予防薬を使用することが大切です。
予防薬には内服薬としてタブレットやおやつ感覚であげれるチュアブルタイプ、および首筋に滴下するスポットタイプがあります。
当院のマダニ予防薬はノミ予防も兼ねていますが、フィラリラ予防もできるオールインワンタイプの予防薬もご用意しているので、最適なものがどれかご不明な際は是非ご相談下さい。